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いぼ(尋常性疣贅)が手と足にできました。

更新日:9月25日

いぼにはどういうものが、ありますか?

いぼには、ウイルス性のいぼ、脂漏性角化症(老人性いぼ)、軟性線維腫(このうち、首まわりや脇の下にできる褐色{茶色から黒色}の小さく細かいいぼをスキンタッグ、アクロコルドン、俗称中年いぼと言います。大きさはだいたい1〜3mmです。年とともに増えます。)このうちウイルス性のいぼで、典型的ないぼは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と言います。


尋常性疣贅の原因は何ですか?

一般的ないぼ(尋常性疣贅)の原因はヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス)HPVの皮膚への感染です。

皮膚の小さな傷(手あれや髭剃り、靴擦れなどでできる)から侵入し、3~6ヶ月潜伏したあと、小さな丘疹(表面がざらざらした数mmから数cmの大きさのブツブツ)として出現します。いぼができるためには小さな傷を通してヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が皮膚や粘膜に入り込み表皮の一番深い所にある分裂能を有する基底細胞に到達する必要があります。感染は表皮の基底層で始まり、ケラチノ サイト(皮膚細胞)の増殖と過角化、および感染性ウイルス粒子 (疣贅) の生成を引き起こします。感染を受けた基底細胞は細胞分裂が活発になり、まわりの正常細胞を押しのけて増え続けます。外傷を受けることの多い手足や外陰部に、あるいはアトピー性皮膚炎の子供たちなどの特に引っ掻くことの多い肘や膝窩にいぼができ易いのはこのためです。一つまたはたくさん(ウイルス感染なのでうつります)できます。融合して大きな面を作ることもあります。通常かゆみや痛みはありません。ミルメシアという噴火口のような外観の特殊なタイプでは、歩くときに強い痛みが出ることがあります。


*既知の HPV 型は 150 を超えますが、そのうちの一部のみが皮膚に感染します。皮膚に感染する最も一般的な HPV 型は、タイプ 1、2、3、4、10、27、29、および 57 です。


ウイルス性いぼの頻度はどの程度ですか?

日本皮膚科学会の横断的調査では皮膚科外来に来る人の4.49%がウイルス性いぼを主訴としていました。


尋常性疣贅はどこでうつるのですか?

ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス) は、皮膚と皮膚の直接接触または自己接種によって広がります。潜伏期間は3~6ヶ月です。ただ12 か月にも及ぶことがあります。銭湯、温泉施設、プール、ジムなどでうつったケースがあります。鮮魚や精肉の処理に従事する人では手指の浸軟がヒトパピローマウイルスの侵入を助長させ、手の疣贅の発症率が高いことが知られています。


尋常性疣贅はどのような人によく見られますか?

学齢期の子供、ただし、年齢に関係なく発生する可能性があります。

皮膚防御する機能が弱い人。例えば手足に傷ができやすい職業の人。アトピー性皮膚炎の人など。

免疫能力が低下している人。


尋常性疣贅はどのように見えますか?

一般的ないぼ (尋常性疣贅)は、1 mm から 1 cm 以上の大きさの、ざらざらした、乳頭腫状の、硬い表面を持つカリフラワー様の丘疹として現れます。いぼに見える小さな赤または黒の点は、毛細血管です。いぼは単独または複数の場合があります。一般的ないぼは、膝、指または足の裏、および爪の周囲(爪周囲)に最もよく見られます。


尋常性疣贅はどのようにして診断しますか?

通常、臨床的に診断します。ダーモスコピーは、ウイルス疣贅の乳頭状毛細血管の可視化を支援し、脂漏性角化症などの他の疣贅病変を区別することができます。


尋常性疣贅はどのように治すのですか?

液体窒素を用いた冷凍凝固療法、電気焼灼法、サリチル酸外用、活性型ビタミンD3外用、グルタルアルデヒド外用などの外用療法、ヨクイニン内服療法などがあります。特効薬がないため、いろいろな治療法があり、それぞれの患者さんに最も適していると思われるものを選んで行われます。併用することもあります。

ただし、どの治療法でも1回で完治することは少なく、複数回の治療(通院)が必要になることが多いです。根気よく治療に臨むことが大切です。HPV は表皮の基底細胞層に感染するため、ウイルスが根絶されていないといぼが急速に再発します。子供の場合、治療しなくても半年で50%、2年で90%がなくなるという報告があります。


尋常性疣贅の生活上の注意点は何ですか?

小さな傷がつかないように工夫してください。(指のさかむけ、手足の肌あれ、髭剃り後の肌、水虫や靴擦れ、乾燥肌など)。また荒れた時には保湿剤などで保護してください。

プール用具やタオルの貸し借りは止めましょう。足拭きマットは良く洗いましょう。できれば家族の人とは別々にしましょう。カミソリなどでいぼに刺激を与えないようにしましょう。他の人への感染力は強くないため、プールやお風呂などを控える必要はありません。


尋常性疣贅(いぼ)に似た病気はどのようなものがありますか?


1.水いぼ:伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)とはなんですか?

いぼも水いぼもどちらも子供に多いウイルス性のいぼです。アトピー性皮膚炎のような皮膚のバリア機能が低下した子供によくできます。スイミングプールでの感染例が多いです。成人では血液悪性腫瘍、HIV感染症、慢性呼吸器疾患、免疫抑制剤を使用している方や性感染症として外性器に生じます。いぼがヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染でできるのに対し、水いぼは伝染性軟属腫ウイルスと言う全く別のウイルスが原因です。水いぼは、表面がツルツルして、みずみずしい光沢のある直径数mmから5mmくらいの小さな皮膚の盛り上がり(丘疹と言います)で、てっぺんが少し凹んでいるのが特徴です。治療は局所麻酔のテープを貼って時間をおいた後、ピンセットなどで水いぼをとる方法が一般的な治療法です。冷凍凝固療法を行うこともあります。その他にもいろいろな治療法が提案されています。基本的に自然に治るので放置する方法もあります。アメリカで新しい外用薬の使用が期待されています。


2.ウオノメ:鶏眼(けいがん)

ウオノメはどの年齢に多いですか?

ウオノメは、表皮は年齢とともに変化し、より薄く乾燥した保護層になります。このため、ウオノメの有病率が高齢者で上昇しています。また、女性は体に合わない履物が男性より多いため、有病率は女性がわずかに多くなっています。

ウオノメはどのように見えますか?

通常大人の足の裏や趾(ゆび)などにできる、直径5~7mm程の硬い皮膚病変で、歩行や圧迫により激しい痛みを伴うのが特徴です。中心に魚の眼のような芯が見えます。皮膚の一番外側には角質層と呼ばれる硬い層があり圧迫などの外界刺激から身体を保護しています。何らかの理由で、一定部位に繰り返し異常な圧迫刺激が加わると、角質が厚く芯のようになり、真皮に向かって楔状(けつじょう)に食い込んで行きウオノメになります。角質(芯)が皮膚内に向かって増殖して、神経を圧迫するため痛みがあります。表皮への微小外傷、患部への繰り返しの圧力または摩擦が原因です。身体活動、足に合わない履物、足の変形などが発達に寄与します. 最も一般的な場所は足です。

ウオノメの治療はどのようなものですか?

最も一般的に行われる方法は、ウオノメの大きさに合わせて切ったスピール膏を数日間貼り、角質を軟らかくしたあと中心部の“眼”の部分だけをメスやハサミなどで切りとる方法です。疼痛軽減や再発予防のために、ドーナツ型パッドなどを用いて圧迫除去を行うこともあります。また、イボの治療の時のように電気焼灼法や冷凍凝固療法を行うこともあります。患者様の立場にたち、患者様の足型を計測し、足の病気予防の観点から、最適な靴の選定をアドバイスし、靴の調整や販売を行うシューフィッターに相談することも必要です歩行異常や骨の異常の可能性がある場合は、整形外科的診察や治療が必要です。


楔状(けつじょう):頭部が大きく、末端が平たくとがっている形。


スピール膏は、サリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した角質剥離剤です。厚く硬くなった皮ふをやわらかくし、うおの目、たこ、いぼの角質を取り去ります。


足の裏にできるいぼは特に足底いぼと呼ばれます。小さいものではウオノメと区別がつきにくい時があります。特に子供の足の裏にはミルメシアと呼ばれる、ウオノメそっくりの“痛い”いぼができることがあります。


3.タコはどんな病気ですか?

ウオノメに似たもう 1 つの過角化性皮膚病変です。厚く硬い皮膚の盛り上がりです。境界があまり明確でない肥厚した表皮の領域であり、繰り返される機械的ストレスの結果で起こります。角質が皮膚表面から外に向かって増殖しているため、痛みはありません。タコには、ウオノメで見られる痛みを伴う中心核がありません。たこは、手と足に最も一般的にできます。治療としては、必要に応じて硬くなった角質を軟膏などで軟らかくしたり、スピール膏やハサミやメスなどを用いて除去したりします。



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