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なぜか、赤いブツブツたくさん、あちこちにでき、かゆいです(毛虫皮膚炎とは?)

毛虫を見たとき、虫酸(むしず)が走る人は多いと思います。

*「虫酸」とは、胸がむかむかしたときに逆流してくる胃液を、虫が出した酸っぱい液体と表現したもの。この虫酸が口に出てくるほど不快な様子を表したものとのことです。

ある調査では、あまり好きではない人も含めると、虫が嫌いな人の割合(毛虫だけでなく虫全体)は、74.2%となりました。好きな人も8.2%いました。


KHさんは、突然赤いブツブツがあちこちたくさんでき、かゆくてたまらないのでクリニックにかかりました。特にこんなに蚊にかまれた覚えがなく、なぜか右側に多くぶつぶつがありました。そういえば、草取りをしましたとのことでした。毛虫皮膚炎の病名がつきました。


毛虫とは

毛虫(けむし)とは、チョウ幼虫のうち、が生えているものです。特にガ類の幼虫で毛が多いものを指す場合が多いです。毛虫にはドクガ類、イラガ類、カレハガ類などあります。


チャドクガ

一番身近にいて、被害が多いのがチャドクガです。ツバキ、サザンカ、チャなどツバキ科の植物に発生します。毛虫皮膚炎の時期は4月から10月で、孵化のタイミングである5~6月と8~9月に被害が増えます。公園や庭木生垣などで幼虫が発生し、刺す毛虫として問題となります。


なぜ皮膚炎がおこるのか?

チャドクガは、卵から成虫に至るまで全期間を通じて、微細な毒針毛(どくもうしん)長さ0.1~0.2mmを持っています。幼虫の表皮に50~100本以上も毒毛針があります。さらに脱皮したあとの抜け殻に触れるだけでも発症します。この毒針毛は、風に乗って飛散します。直接触れたり飛んできた毒針毛が皮膚に刺さるとかゆみの強い皮膚炎を起こします。実際には毛虫との接触に気づいていない人が多いです。(毛虫皮膚炎と関係ないですが、アブでは吸血時に痛いので、気づきますが、ネコノミ、ブユなど、アブ以外の虫では気づかない人が多いです)


どんな経過になるのか?

毒毛に触れた直後は無症状ですがピリピリと違和感を感じることもあります。数時間後、かゆみの強い赤いブツブツがあらわれます。症状は1~2日でさらに強くなることが多く、治るまでに1~2週間かかります。症状は腕や首といった露出部位に出ることが多いですが、衣服の中に入り込むこともあります。洗濯物に付着した毛虫やその毛に気づかずに着てしまうと、衣服でおおわれている部位に症状が出ることもあります。


気をつけることは?

毛虫を見つけたら、近づかないようにして下さい。

駆除できる方は駆除して下さい。難しい場合には、専門の駆除業者へ依頼してください。


刺されたら?

症状が出ている部分を中心に粘着テープで毒針毛をとりのぞくようにします。その後、強い流水やシャワーで上から洗い流します。毛がついた衣類は粘着テープで毒毛を除去します。毒成分が熱に弱いため、熱湯で洗うかアイロンをかけるのも有効です。こすったり、かくことで悪化してしまいますので、冷やして下さい。


治療は?

ステロイド剤の外用、抗ヒスタミン剤の内服など


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