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ひょう疽(ひょうそ)【急性爪周囲炎】:爪の周りに膿がたまっています

更新日:9月25日

ひょう疽とはどういうものですか?

爪周囲炎は、指や足の爪の周囲の皮膚の炎症です。急性(< 6 週間) または慢性(持続 > 6 週間) の場合があります。ここでは、急性爪周囲炎について言及します。



ひょう疽の原因は何ですか?

急性爪周囲炎は、通常、黄色ブドウ球菌(多剤耐性の 可能性があります)、化膿連鎖球菌、緑膿菌、またはその他の細菌性病原体による細菌感染が原因です。また単純ヘルペス、および真菌(カンジダ が多い)原因である可能性もあります。


ひょう疽はどんな人に起こりますか?

急性爪周囲炎は誰にでも発症する可能性があります。後爪郭(爪の根元の皮膚)および側爪郭(爪の両側の皮膚)への外的刺激による損傷の結果、特に近位の爪の折り目/キューティクルと爪甲の間の皮膚の破損がもとで起こる可能性が高いです。

1)爪を噛んだ場合 (爪噛み症)、または爪囲を習慣的に摘む場合

2)指をしゃぶる乳児

3)マニキュアや除光液の頻繁な使用、ジェルネイルや甘皮の除去

4)陥入爪 (爪の先が食い込み、皮膚に刺さってしまった状態です。)

5)彫刻または人工爪をした人

6)水仕事が多い人(カンジダ性のひょうそが起きやすい)

7)長時間の絆創膏貼付などにより皮膚の角質が白くふやけている状態


ひょう疽はどんな症状になりますか?

急性爪周囲炎は数時間かけて急速に発症し、通常は単一の爪に起こります。症状は、痛み、赤み、腫れです。 感染初期より爪の周りや指に強い痛みや突っ張るような赤い腫れが見られます。数日すると爪の周囲や爪の下に膿がたまってきます。症状が進行し、膿の貯留が著明となってくると、疼痛は拍動性となり、日常生活にも支障を来します。爪甲が持ち上がることがあります。化膿性連鎖球菌による急性爪周囲炎では、発熱、リンパ管炎、および圧痛のあるリンパ節腫脹が伴うことがあります。

手の感染症 (蜂窩織炎) を引き起こす可能性があり、根底にある腱を巻き込むこともあります (感染性腱炎)。骨に近いため悪化すると骨髄炎になる可能性もあります。


ひょう疽の診断はどうしますか?

主に医師が患部を視診して診断します。

場合により、細菌培養、ウイルス検査、真菌検査を行います。


ひょう疽はどのように治療しますか?

細菌は抗菌薬、ウイルスは抗ウイルス薬、真菌は抗真菌薬をそれぞれ使用します。

膿がたまっていたら、穿刺または切開して排膿します。まれに、膿を排出するために爪を抜かなければならないことがあります。早期の病変では膿の貯留が不明瞭であることが少なくありません。そのような場合にダーモスコープを用いれば、膿の貯留を確認できることがあります。また、ダーモスコープによって膿の貯留の範囲が明瞭化され、確実な切開処置が可能となります。


生活上の注意点は何ですか?

1)飲酒、また局所を温めることは避けてください。

2)熱感が強いときは冷やしてください。

3)患部をふやかさないようにしてください。

4)手は濡れたままにせずによく乾燥させ、保湿剤を使用してください。

5)アルコール消毒で手を荒らさないように保湿剤で保護してください。





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