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コリン性じんましん(こりん星人マシン?)

更新日:6月21日

ふりがなは、こりんせいじんましんと両方とも同じです。

かつて一世を風靡(ふうび)した千葉県茂原市出身、小倉優子さんのキャラ「こりん星人」とはもちろん関係ありません。


じんましんは、紅斑を伴う一過性、限局性の浮腫である膨疹が病的に出没し、多くは痒みを伴う病気です。蚊に刺されたようなミミズ腫れが、あちこちにでき、かゆくてたまらない、そんな状態です。


じんましんは、4群16病型に分類されます。16種類もあるとは、ふつうは思いもつきません。その中の一つがコリン性じんましんです。


アセチルコリンという発汗をつかさどる神経伝達物質が関与して起こる蕁麻疹で、風呂上がりや運動後、精神的緊張、辛い食べ物や、熱い食べ物など、汗をうながす刺激があった時にじんましんが現れるのが、特徴的です。汗をかいて体温を下げるために、汗腺を開くための神経伝達物質アセチルコリンが大量に分泌され、これが刺激となって発症すると考えられています。


小児から30才前半までの成人に好発します。ふつうのじんましんに比べて小さい(1~5mm大)赤いはんてんやミミズ腫れが生じます。融合傾向はありません。かゆみやチクチクした痛みを伴います。通常、数分後~2時間以内に一旦自然に消えます。手のひら、足の裏、わきの下を除く全身に症状が現れます。特徴的なことは、小型の小さい膨疹(皮膚の一過性のむくみ)が汗の穴、汗管に一致していることが多い点です。場合によっては毛穴に一致していることもあるようです。夏季増悪、冬季軽快の傾向があります。大脳皮質安静時の夜間には生じません。


寒冷じんましん、機械的じんましん、慢性じんましんを合併することもあります。


女性に多いまぶたの腫れ、くちびるの腫れ(血管性浮腫)を伴うタイプはアナフィラキシーに至る例が多いです。この場合エピペンの携行が必要です。


診察

風呂上がりなどで、じんましんがでた状況を写真に撮ってもらうのがわかりやすいです。待合室で何もなくて、診察室に入ってから(精神的に緊張が高まり)急にじんましんが出た場合など疑うことになります。


検査

運動負荷試験、足浴負荷試験、自己汗皮内テスト、アセチルコリン皮内テストなど様々な検査があります。4つのサブタイプがあって、無汗症タイプのものでは、甲状腺機能低下症、シェーグレン症候群、ファブリ病などとの鑑別も必要となります。


治療

抗ヒスタミン剤、抗ヒスタミン剤の増量、H2受容体拮抗薬、ロイコトリエン拮抗薬、漢方薬、重症例ではステロイド剤。

エピペン携行:エピペンは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。


なかなか治らない方は

自己汗によるアレルゲン免疫療法(汗アレルギーのタイプ)

オマリズマブ:ヒトのIgEに対するモノクローナル抗体製剤で、特発性の慢性じんましん(原因・誘因のはっきりしない6週間以上持続するじんましん)に対して、適用できます。


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