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唇の端が痛いのはなぜ?

口角(こうかく)泡(あわ)を飛ばすという慣用句があります。口の端からつばきを飛ばさんばかりに、勢いはげしく議論したりするさまをいいます。口角とは、上下の唇の合わさった所、唇の端のことです。


唇の端が割れて痛むのを口角炎といます。よくビタミン不足を心配されて来院される方がいらっしゃいます。確かにビタミンB2が欠乏すると口角炎や口内炎ができやすく治りにくくなります。しかし、今の日本ではビタミン不足による口角炎は多くはありません。


口角炎の原因とは?

口角をなめることで、唾液により口角がふやけてしまい、割れて痛くなり、炎症を起こすことが、多いそうです。炎症が起きると、そこにカンジダやときにブドウ球菌が感染してさらに悪化してしまいます。


どんな検査をしますか?

カンジダやブドウ球菌がいないか検査します。


治療は?

カンジダがいたら、抗真菌薬を数日間外用します。それでも治らないようならステロイド剤の外用を1週間程度使用します。その後ワセリンなどに切り替えて保護します。ブドウ球菌の場合は抗菌薬が必要になることもあります。なめないようにしていただくことも重要です。


簡単に治らない時は?

唾液が口の中にたまりやすくないか?逆にドライマウスがないか?(高齢者やシェーグレン症候群)口の開きに問題がないか?ーーー耳鼻科や歯科で検査が必要になることもあります。

粘膜やその周囲の皮膚にも症状があるときは?

粘膜疹があるときは天疱瘡、栄養素(鉄、亜鉛、ビタミン)の欠乏、薬剤性などを診ていきます。

粘膜疹と下痢、倦怠感、体重減少など全身症状があるときは梅毒、HIV感染症、栄養素の欠乏などを診ていきます。


*ペラグラ(まれです)

皮膚(通常は両側対称性)、粘膜(舌炎および口内炎など)症状を伴う多彩な消化器(咽頭および食道の灼熱感や腹部の不快感、胃腸炎、便秘、下痢、血便など)や神経症状(認知機能低下など)を呈する複合性ビタミン欠乏性の慢性疾患です。VB3ともいわれるナイアシン(ニコチン酸・ニコチン酸アミド)が主に不足しての病態です。日本ではアルコール依存症に伴う貧しい食生活で発症する人が多いです。



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