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尿道痛(膀胱から外へ:おしっこと精液の通り道が痛い)

更新日:4月2日

尿道はおしっこが膀胱から体の外側に通る管です。尿道の痛みは、鈍いまたは鋭い、持続的または断続的などいろいろな痛みがあります。灼熱感というような強い痛みのこともあります。尿道に尿が流れるときの痛みは排尿痛と言います。尿道は尿が通過します。また精液(男性の場合)も通過します。


H君は、ここ3週間の間に夜の街で2回遊びました。おしっこをするとき、痛い、膿?も出てきました。先輩から聞いて尿道炎に間違いないと思いましたが、なかなか恥ずかしくて泌尿器科にかかれませんでした。血らしきものが出たため怖くなって、ついに受診しました。予想通り尿道炎で、治療して治りましたが、我慢したため治るのに時間がかかり、後悔しています。


原因

感染症 

尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、精巣炎、膣炎(精巣上体炎、精巣炎、膣炎があると尿道に炎症を起こしやすい)、尿路感染症(女性の場合、尿道が短いため尿道炎が起こると膀胱炎になりやすい、また急性腎盂腎炎などもその結果起こりやすい)急性海綿体炎、尿道周囲炎、尿道憩室炎など


感染症以外

尿道狭窄、尿道結石、膀胱結石など尿路結石、前立腺肥大症など閉塞性尿路疾患、膀胱癌、子宮癌、卵巣癌などで尿道が圧迫された場合、間質性膀胱炎、持続性勃起症、形成性陰茎硬化症、膣の萎縮、化学療法、放射線被ばく、子宮内膜症(子宮内膜症が尿路に発生することはまれで全体の1~2%程度です)


尿道の損傷

外傷、膀胱鏡検査時、尿道への異物挿入、性交


その他

尿道、外尿道口に関連する皮膚疾患(ヘルペスウイルス感染症など)、腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、クローン病(クローン病による尿路系の瘻孔は 4.6~5.6% に合併し、これらの中でも直腸尿道瘻{直腸から尿道へとつながる異常な連絡路のことをいいます}はきわめてまれで、その頻度は 0.3% とされます)


診察

陰茎、陰嚢、会陰、鼠径部、子宮頸部、膣、肛門、喉、腰などの領域を調べて、炎症の兆候などがないか調べます。


検査

尿道分泌物検査、膣または子宮頚部の分泌物検査、検尿、尿培養、尿細胞診検査、膀胱鏡検査、超音波検査、血液検査、CT、MRIなどを必要に応じて検査します。


治療

感染症の場合は抗菌剤などの投与、それ以外の場合は、各疾患の治療になります。


尿道周囲炎

尿道の周囲に存在する分泌腺である尿道腺からの尿道傍管が外尿道口に多数開口しています。この尿道にある分泌腺は細菌感染の慢性病巣になりやすいです。感染を起こすと尿道周囲炎になります。外傷、感染により尿道周囲腺が炎症を起こし膿瘍になり、尿道へ破裂して憩室になることも考えられています。


尿道憩室炎(尿道憩室に炎症を起こしている状態)

尿道憩室は、尿道につながっているポケット(またはポーチ)です。尿道のすぐ隣にある腺の炎症や感染症が原因と考えられています。成人女性の1%から6%の間で発生すると報告されています。女性の尿道憩室は、ほとんどの場合、尿道の中部または遠位に存在し、後天性尿道憩室は、感染繰り返しおよび/または尿道周囲腺の閉塞に起因します。通常40歳から70歳の女性に発症します。男性にはまれで、一般に、先天性異常または偶発的または医原性の尿道外傷(例えば、尿道カテーテル法、尿道下裂修復)に関連して起きます。尿道憩室があると、排尿時痛、排尿後滴下、血尿、性交時痛、尿意切迫感、排尿障害、尿失禁、不快感などを生じます。ただ症状が出たり出なかったりすることがあります。約20%の人は無症状です。

触診{一部の女性の方は前膣壁に柔らかい塊を触れることがあり、圧迫することで外尿道口から分泌物(膿など)が排出する可能性があります。}、検尿、超音波検査、膀胱尿道鏡検査、MRI検査などを行い、細菌感染の治療、場合によって手術となります。



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