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水じんましん(水アレルギー性じんましん)

寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)という言葉を聞いたことがある人は以外と多いと思います。また水中毒(みずちゅうどく)という言葉を聞いたことがある人も割といらっしゃるかもしれません。でもきわめてまれな疾患である、水じんましんという言葉を聞いたことがある人は少ないと思われます。


*寒冷蕁麻疹:冷たい水や冷たい風など、冷えることの刺激で生じるじんましんです。外気温が下がる冬は特に起こりやすいです。

*水中毒:過剰の水分摂取によって、水分が体内に貯留し、体内の水分過剰で細胞が膨化し、希釈性低ナトリウム血症(電解質のバランスがくずれ)となり、頭痛、嘔吐、失禁、意識混濁などの症状が起こします。重症では死にいたることもあります。乾燥する冬場や猛暑の夏などに、多量の水分を摂取することで精神疾患がない人でも発症することがあります。


水じんましんとは、温度やpH、塩分、心因性に依存しない水との接触(汗、涙、海水、淡水)により、20〜30分以内に急速に誘発される接触じんましんの一つのタイプです。物理性じんましんと接触じんましんの要素を両方もつじんましんです。水との接触部位に周囲にコリン性蕁麻疹に似た1〜3cmの紅斑に囲まれた1~3mm大の膨疹が出現します。主に体幹と上腕に出現し、手のひらと足の裏は通常は免れます。水と接触していない領域を含むように広がる可能性があります。水との接触が停止してから30〜120分以内に自然に解消します。関連する症状には、そう痒、灼熱感、チクチクする症状などがあります。まれに頭痛、めまい、喘鳴や息切れの全身症状、アナフィラキシーショックを起こすことがあります。


2017年の報告によると、水じんましんは100例未満が医学文献で報告されています。女性の有病率は高く、思春期中または思春期後の典型的な発症年齢です。ほとんどの症例は散発的に発生していますが、いくつかの家族性の症例も報告されています。


水アレルギー性じんましんの正確な病因はまだわかっていません。水への恐怖のために心理的ストレスに苦しむ可能性があります。


診断

水との接触でじんましんが起こる病歴。

その他のじんましんを鑑別。例えば、コリン性じんましん、アドレナリンじんましんと発疹の形が似ています。寒冷じんましん、温熱じんましんは必ずしも水との接触がなくても出現します。


検査

運動負荷試験、寒冷・温熱負荷試験など


治療

水を完全に避けることは難しいため、治療は水との接触によって起こる症状を予防または最小限に抑えることを目標としています。

ワセリンコーティング:ワセリンなどのバリアクリームで皮膚を保護します。

鎮静作用のない第2世代のH1抗ヒスタミン薬を予防的に服用します。

第1世代のH1抗ヒスタミン薬、H2抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、ステロイド剤

オマリズマブ、抗コリン薬、選択的セトロニン再取り込み阻害薬

光線療法などあげられています。




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