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水虫(足白癬)になりました。

足白癬(水虫)とはどんな病気?

足白癬(水虫)とは、白癬菌というカビ(真菌)の一種が足の皮膚に繁殖する感染症です。白癬菌はケラチンと呼ばれる皮膚のたんぱく質を栄養源とし、温かく湿った環境を好むため、靴下や靴で覆われ高温多湿となりやすい足部の皮膚(角層)でよく増殖し、感染が起こります。ケラチンが多く存在する毛や爪にも白癬菌が感染することもあります。日本では10種類ほどがヒトに白癬を起こすことが知られています。日本人の5人に1人は足白癬があり、また10人に1人は爪白癬があるという報告があります。他のカビと同様に、湿度70%以上、温度15℃以上という高温多湿の環境を好みます。足白癬は夏に増加し、冬には減少します。夏が過ぎ秋になると白癬菌の増殖が止まり、その数が減ってきます。白癬菌は角層の下にまで増殖しないと、痒みや水膨れといった症状を起こさないので、白癬菌が少なくなると、治ったように見えます。


水虫はどんな症状ですか?かゆいですか?

3つのタイプがあります。

1)小水疱型(汗疱型):足の裏に小さな水疱(水ぶくれ)ができ、水ぶくれが破れると皮がむけるタイプ。足趾基部(足の指の根本)、足のうら(土踏まず)やふちに好発します。梅雨時に起こりやすく、秋には軽快(治ったように見える)することが多いです。非常にかゆいときがあります。

2)趾間型:足の指の間の皮が剥けたり、指の間がじくじくして白くふやけたりするタイプ。最も多い病型です。薬指と小指の間に好発します。むずがゆく、ひっかいて皮膚がはがれた(びらん)ところから、ばい菌がはいり、蜂窩織炎という感染症を起こすこともあります。

3)角質増殖型:足の裏全体、特にかかとの皮膚がかたく、分厚くなり、皮がむけてくるタイプです。カサカサして足の皮がむける、アカギレ、ヒビができるかもしれません。比較的まれです。足の裏やくるぶしに好発します。かゆみはほとんどなく、アカギレ、ヒビができると痛みます。爪の水虫を合併することもあります。


水虫の人でかゆがるのは10%程度です。しかもかゆくなるのは夏期で、秋になるとかゆくなくなることが多いです。また1年中かゆみがない患者さんもいますので、水虫があることに気がつかない人が多くいます。特に靴や靴下を脱いだ直後にかゆみが起きます。


どこでうつる(感染する)のですか?

水虫の人の足からはがれ落ちた皮膚についた白癬菌が、風呂場の足ふきマット(水虫の人がいる家庭や、公衆浴場、スポーツジムやプールの足ふきマットには高率で白癬菌が存在することが知られています)やスリッパの共有などで感染します。靴下や靴の中が湿度の高い状態になることで悪化します。一日中靴を履いている人に多いため、女性(会社勤めをしていない)、子供には少ないです。家庭内感染によるものが大部分を占めます。


水虫だとどうして分かるのですか?

KOH直接鏡検(顕微鏡で水虫が見えます)

白癬菌は皮膚の表面に存在する角層や毛、爪に寄生するので、白癬菌が寄生している部位をメスやハサミでとって、顕微鏡で観察します。この時苛性カリ(KOH)を検査材料にたらし、カバーグラスで覆ってから顕微鏡で観察すると、角層や爪などが溶けて白癬菌が見えやすくなります。この直接鏡検によって白癬菌が見つかれば白癬で、見つからなければ白癬ではありません。


どのように水虫を治すのですか?

皮膚の角層に感染した白癬は、抗真菌作用を有する塗り薬(塗り薬には軟膏、クリーム、液があります)をきちんとつければ、良くなります。最近では、1日に1回つけるものが主流です。再発を予防するために症状がよくなっても3ケ月~6ケ月位はつける必要があります。軟膏は低刺激なため、びらんやじくじくした所にも使えます。ほとんどの病変に使用することができます。べたつきがあります。クリームは刺激があるため、びらんには使えないため、乾燥病変に使われます。べたつきが少なく、使用感はよいので、特に夏場は好んで使われます。液も使用感はよいですが、刺激が強いため、おもに乾燥病変に使われます。しかし角層がかなり厚くなっている角質増殖型と呼ばれる病型や、白癬菌が髪の毛や爪に寄生している場合は、爪専用の塗り薬もありますが飲み薬を飲まないと治らない場合もあります。飲み薬は全ての白癬に有効ですが、副作用や他の薬剤との飲み合わせの問題があるなどの欠点もあります。


診察前の注意点は?

水虫の薬をつけていると診断できないことがありますので、受診する1週間程前には塗り薬を中止してください。


生活上の注意点は?

*バスマット、タオル、スリッパなどを共用しないでください。(洗濯物からうつることはありません)家族の中に、同じ水虫を持った人がいると、せっかく治療しても再発してしまいますので家族全員で水虫の治療をするようにしてください。

汗を吸収しやすい靴下、5本指ソックス、通気性のよい靴下、靴を履いてください。同じ靴を毎日はかないようにするか、脱いだ靴をよく乾かしてください。靴を履く時間をできるだけ短くしてください。

*足の指の間を優しく洗い、洗ったあとは水分をしっかりふき取り、しっかり乾燥させてください。


爪水虫とは、どのようなものですか?

爪水虫は白癬菌が爪の中に入っておこります。足水虫を放置したためにおこることがほとんどです。親指の爪によくおこり、爪が白~黄白色に濁ったり、分厚くなったり、もろくなったりします。水虫が治ったと思っても、爪水虫を放置しておくと水虫が爪から供給され、水虫へまた進展します。


頭の水虫とは?

シラクモは白癬菌が髪の毛に寄生して生ずる皮膚病です。おもな症状は楕円形に髪の毛が抜け、限局的な脱毛がみられることもあります。表面にフケ様の細かい鱗屑がみられますが、かゆみなどの自覚症状はありません。頭皮が赤くなり、かさぶたのようなものができることもあります。毛が抜けている所の毛は折れやすく、また抜けやすくなっており、毛の根本で毛が切れると、残った毛が黒く点状に見えることがあります。柔道などの格闘技選手の間で集団発生しているトリコフィトン・トンスランスというカビによる白癬があります。感染力がつよく、治りにくく、皮膚の接触を介して人から人へとうつることもある病原体であるため、近年では、格闘技や柔道、レスリングなど、濃厚な体部接触機会が多いスポーツを行う方に流行する病気として知られるようになっています。


たむし:股に生ずる股部白癬(インキンタムシ)と股以外の所に生ずる体部白癬(ゼニタムシ)に分かれています。環状の発疹で、輪の中は治っているように見え、しかも痒みを伴うことです。インキンタムシは陰部が汗などで蒸れやすい夏期を中心に、男性に多い病気です。太もものつけ根やおしりなどにできます。強いかゆみが特徴です。


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