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溢流性尿失禁(タラタラとおしっこがあふれ出てくる)

更新日:2021年12月7日

排尿障害により、多量の残尿(300mlを超える---これ以上普通にためられる人もいます)があり、膀胱が充満した状態で、尿をためておける限界を超えて、本人の意思に関わらず、少しずつ尿が漏れる状態です。


頻尿、残尿感を伴うこともあります。下腹部を触ると、膀胱がぱんぱんに触れます。尿もれによる下着の汚れや臭いで気づくこともあります。



原因は

1)下部尿路閉塞:前立腺肥大症、尿道結石、尿道狭窄など

2)排尿筋収縮力低下:神経因性膀胱、筋疾患、薬剤によるもの


膀胱がぱんぱんになると、腎臓も腫れてきて、経過が長いと腎機能が障害されます。


問診

脳血管障害、脊髄疾患、糖尿病などの神経因性膀胱と関係する既往歴を聞きます。薬剤などによる副作用に関しても、風邪薬、抗コリン剤、抗アレルギー剤などの服用の有無を聞きます。


視診・触診

下腹部が膨隆しているのを確認します。前立腺の大きさを触知します。


超音波検査

前立腺肥大症などの有無、水腎症の有無を診ます。


治療

尿道カテーテルなどを留置して、尿閉を解除します。両側の水腎症がある人では、尿閉解除後に利尿がついて補液が必要となることもあります。


その後尿道カテーテルなどの抜去を試みます。カテーテル抜去後、おしっこが出ない人は間欠導尿を行います。自分や家族の方が間欠導尿を行えないときは留置カテーテルになります。留置カテーテルが長期になる場合は、膀胱瘻などになる事があります。


原疾患の治療を行います。例えば前立腺肥大症の手術などです。


*間欠導尿とは膀胱に溜まった尿を一定の時間ごとに尿道口からカテーテル(管)を挿入して体の外に排出する方法です。残尿量が100ml以下になったときは、間欠導尿は終了となります。

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