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魚アレルギー(食べても、触っても、吸っても)

更新日:4月5日

魚嫌いの人には関係ない話しかもしれません。

タレントの魚くんのファンの人でも、ファンでない人でも起こる可能性はあります。


私の友人はカニアレルギーと診断されました。以前からカニアレルギーは分かっていました。よくよく聞くとカニカマを食べた後、蕁麻疹が出たとのことでした。カニカマをカニが材料と思っている人もたまにはいます。カニカマはスケトウダラが主な材料で、魚アレルギーとなります。ただ高級品ではカニエキスや甲羅などが混入していることもあります。


魚アレルギーは幼少期に発症することはありますが、学童期以前の原因としてさほど多くはありません。18才未満の食物アレルギーの原因の14.5%を占め、2番目に多い原因食物です。牛乳や卵アレルギーとは対照的に、通常は学齢期を超えて持続します。自然耐性獲得(自然になおる)はむつかしく、10年たっても80%が持続するという報告もあります。魚アレルギーは生涯にわたり持続する傾向があり、約40%が成人になってはじめて魚アレルギーを発症します。成人では甲殻類、小麦に次いで多いです。


原因は通常、魚や魚を含む食品(ウスターソース、バーベキューソース、シーザーサラダとシーザーサラダドレッシングなど)を食べることです。ほとんどは、魚を食べるときに起こりますが、魚に触れたり、調理中の魚からの蒸気を吸い込んだりすると、反応することがあります。

アレルギー反応を引き起こす最も一般的な種類は、サーモン、マグロ、オヒョウですが、スケトウダラ、タラ、フエダイ、ウナギなどの他の魚も一般的です。

魚のアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となる物質アレルギー物質)としては、パルプアルブミンが有名です。それ以外にコラーゲンなどもあります。

魚類のアレルゲンは似ており、魚種間での交差抗原性(一つの食品にアレルギーを起こす場合、それに類似した他の食品にも同時に反応する場合があ ります。これを交差抗原性と言います)は50%とされています。アレルギーを起こした魚種から、食べられる魚種を特定することは困難です。


アレルゲンの交差接触(食品アレルゲンの食品中への意図しない取込み)は食品が工場や食品市場で処理されているとき、またはレストランや家庭の台所で調理するために準備されているときに発生します。アレルゲンが、ある食品から別の食品に移されます。魚アレルギーの70~100%は12kDaのパルブアルブミンが原因dす。


魚に対する多くのアレルギー反応は軽度であり、じんましん、皮膚の発疹、喉や口のうずき、まぶた、唇の腫れ、嘔吐、下痢などを引き起こします。最も危険な症状は、アナフィラキシーショックで、通常、魚にさらされた直後に発生します。血圧の低下、喘鳴、嚥下困難、嗄声、喉の張り、呼吸困難、失神はすべてアナフィラキシーショックの兆候です。アナフィラキシーショックは致命的となる可能性があります。


魚を食べてアレルギー様症状を起こした場合、即時型の魚アレルギー以外に下記の2つのものを考えなければいけません。


アニサキスアレルギー

アニサキス(海の魚介類に寄生する2-3cmの糸状の寄生虫)が寄生した魚(サバが最も重要な感染源と考えられています。この他、アジやイワシ、イカ、サンマ、サケ、マス、マグロ、カツオなど)を食べて起こります。生きた虫体によるアニサキス症に伴って起きる場合と、虫体が死んだ状態の魚介類(凍結保存あるいは加熱調理)の摂取により食物アレルギーと同様の機序で起きる場合の2通りが考えられます。食べてから数分から数時間でじんましん、瞼や唇の腫れ、腹痛など、またアナフィラキシーを呈する場合もあります。特異的IgE抗体を調べます。アニサキスアレルギーによるじんましん、アナフィラキシーは,、いわゆる即時型アレルギーの機序で生じます。これに対して, 消化管アニサキス症の場合は、 鮮魚の刺身や寿司、酢漬けを食べた数時間~数日後に強烈な腹痛と嘔気、嘔吐などが出現します。 いわゆる遅発性の機序での発症となります。


ヒスタミン中毒

ヒスタミン中毒は、適切な保管がされなかった魚類およびその加工品で、ヒスタミン産生菌が増殖して、ヒスチジンがヒスタミンに変換されて、ヒスタミンが高濃度に蓄積された魚類およびその加工品を食べることにより発症する、アレルギー様の食中毒です。食べた直後か1時間以内に顔面、特に口の周りや耳たぶが赤くなったり、じんましんがでたりなど皮膚症状、腹痛、下痢など消化器症状、頭痛などが起きます。重症の場合は、呼吸困難や意識不明になることもあります。ヒスチジンというアミノ酸を多く含むのは赤身魚(マグロ、ブリ、サバ、サンマ、イワシなど)、またワインやチーズ等の発酵食品にも含まれることが知られています。


検査


皮膚プリック テストまたは血液検査(タラ、サバ、マグロなど)を通じて特定の種類の魚に対するアレルギーを診断する場合があります。これらの検査で確定的でない場合、より専門的には医師の監督下で、少量の魚や魚製品を食べて、反応が起こるかどうかを確認することがあります。反応がひどくなる可能性があるため、常に治療がすぐにできる体制のもとで行います。


治療


魚やその加工品は避けてください。食品ラベルを注意深く読んでください。

調理中にアレルゲンの交差接触のリスクが高いため、魚以外のものを注文する場合でも、一般的にシーフードレストランは避けるのが最善です。調理中にタンパク質が空気中に放出される可能性があるため、魚が調理されている場所には近づかないでください。


アナフィラキシーショックに備えて、エピペンの携帯を奨める場合があります。

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