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(口)粘液嚢腫(下唇に半球状に盛り上がったものがあります)

更新日:9月25日

粘液嚢腫とはどういうものですか?

半球状に盛り上がった、弾力性のある腫瘤で、中にゼリー状の粘液が詰(つ)まっています。約半数が下口唇(したくちびる)にできます。舌下部、頬の粘膜、下顎に内側、歯肉などにもできます。大きさは2~20mm程度で、半透明、ふやけた、ピンク色から青赤色(歯でかんで内出血したものは)の腫瘤です。かゆみ、痛みはありません。破れることも多く、その後再発しやすいという特徴があります。


口の粘液嚢腫なぜ出来るのでしょうか?

口の粘膜を咬んだり、異物が刺さる、歯列矯正器具などによる慢性的な刺激などにより、唾液が出てくる管が閉塞して唾液が貯まったり、唾液の出る管が破れて、唾液が漏れだしてその周囲を線維性の薄い組織が取り囲むことにより生じる嚢胞です具体的には、口唇、口腔内(くちのなか)に広く分布する唾液腺が閉塞したり損傷したりすることにより、唾液成分が粘膜下に貯留すると考えられています。舌下腺から分泌された唾液が口底部に貯留して生じる粘液嚢胞をラヌーラ(ガマ腫)といいます。


口の粘液嚢腫は悪性ですか?

良性です。悪性化することはありません。


口の粘液嚢腫はどのような頻度で発生しますか?

一般集団における粘液嚢胞の発生率は 1000 人ごとに 2.4 人 です。3 歳から 20 歳までの人々が症例の 70% を占めています。発症年齢のピークは10~20歳代です。


口の粘液嚢腫の経過はどうなりますか?

ほとんどの場合、表層粘膜病変は数日または数週間持続し、自然に(通常は食事中に)破裂し、破裂後数日で治癒する傾向があります. それらはしばしば何度も繰り返されます。粘液嚢胞が繰り返し発生すると、唇の内面に永続的なしこりが生じることがあります。


口の粘液嚢腫の診断はどのように行いますか?

通常、その外観によって口腔粘液嚢胞を診断できます。不確かな点がある場合は、超音波検査または生検を行って診断を確認することもできます。コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像法などの高度な診断方法が必要になる場合があります。


口の粘液嚢腫の治療はどうするのですか?

粘液嚢胞が永続的であるかサイズが大きい場合、以下の治療をします。

穿刺吸引術(せんしきゅういんじゅつ):注射器でゼリー状の内容物を排出する保存的な治療方法です。麻酔をかける必要はなく、痛みも少ないという特徴があります。根本的な治療方法ではないため、繰り返し行う必要がありますが、複数回実施することで寛解(かんかい)を得られる例もあります。

切除局所:麻酔をかけ、根治を目的として病変を十分に切除します。嚢胞摘出を基本とします。原因となっている唾液腺も同時に除去します。大きいラヌーラは、嚢胞の一部を開窓する(開窓術 かいそうじゅつ)こともあります。

レーザー治療

液体窒素凍結療法:液体窒素を用いて、病変組織を凍結して破壊する治療方法です。

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