放射線性膀胱炎 -大和クリニック-木更津市の泌尿器科

放射線性膀胱炎 とはどういうものですか?

放射線膀胱炎は、がんの治療に使用される放射線の副作用として起こる膀胱の炎症とその結果として起こる細胞破壊を指します。通常、放射線膀胱炎は骨盤領域(膀胱、結腸、直腸、卵巣、子宮、前立腺周囲の領域の腫瘍の治療)への放射線照射後に発生します。重篤な放射線性膀胱炎をきたした放射線治療の原疾患としては子宮頸癌が最も多いそうです。前立腺がんの場合、外照射と組織内照射があり、どちらでも起こります。

膀胱への総線量が 60Gy を超えると毒性が増加します。

放射線性膀胱炎 にはどういうタイプがありますか?

放射線療法の完了から 6 か月未満で発生する急性の場合もあれば、放射線療法の完了から 6 か月以上経過して発生する遅発性の場合もあります。慢性的な影響は数か月から数年後に発生する可能性があります。

放射線性膀胱炎 の頻度はどのくらいですか?

照射線量が50Gy以下では発症頻度は約3%に過ぎませんが、80Gyを越すと12%に達するとの報告もあります。

照射線量が増えるに従って発症の危険性が高くなることがわかっています。

前立腺がんの治療後 1 年後の放射線膀胱炎の全体的な頻度は 9 ~ 21% です。

膀胱がんの治療後 1 年後の放射線膀胱炎の全体的な頻度は 2 ~ 47% です。

放射線性膀胱炎 の症状はどういうものですか?

軽度の症状には、痛みのない顕微鏡的血尿、頻尿、尿意切迫感、残尿感、下腹部不快感、排尿障害などがあります。

重度の症状には、尿失禁、肉眼的血尿、および瘻孔形成(糞尿症など)、水腎症などがあります。膀胱容量は100cc以下になることもあります。

放射線性膀胱炎 の検査はどうしますか?

検尿、尿培養、尿細胞診で血尿、膿尿、細菌尿、がん細胞の有無を調べます。

採血により、貧血、出血傾向、腎機能、炎症などを調べます。

膀胱鏡検査(毛細血管の拡張,粘膜虚血、びまん性紅斑、粘膜浮腫など)、超音波検査、静脈腎盂造影、CT、尿水力学的検査、疑わしい病変または再発腫瘍が示唆される場合は、膀胱生検が考慮されます。

放射線性膀胱炎 の治療はどうしますか?

出血に対して

経過観察、止血剤、生理食塩水膀胱内持続灌流、様々な薬剤による膀胱内注入療法、

高圧酸素療法は血管新生を刺激し、壊死の危険がある領域への血流を再確立し、膀胱機能の維持に役立ちます。研究では、研究対象の患者の27%から100%の範囲の完全奏効率が示されており、ほとんどの研究では患者の75%以上が完全奏効を示しています。

経尿道的電気凝固術、尿路変更、膀胱摘除などがあります。

下部尿路症状に対して

抗コリン薬、β3作動薬、α1アドレナリン受容体遮断剤などが使用されます。

膀胱瘻孔形成に対する手術などの治療

TEL:0438-25-2515