線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)-大和クリニック-木更津市の皮膚科

線状皮膚萎縮症とはどういうものですか?

急速な成長や過度のストレッチによって皮膚の下の組織が裂けてできる身体の細い線です。これは一般的な症状です。一部の人にとっては美容上の問題となる可能性があります。皮膚が伸びる方向と垂直に、幅数mm、長さ10cm程度の少しくぼんでいる数本の線状がほぼ並行に並んでみえるものです。

線状皮膚萎縮症はどういう人に起こりやすいですか?

非常に一般的で、発生率が最も高いのは、女子では10~16歳(20%~70%)、男子では14~20歳(6%~40%)です。成長期、妊娠、肥満などで、急に体が大きくなった時に出現します。妊婦に現れるものを妊娠線状(妊婦線)といい、妊娠6ヶ月頃より出産後に起こります。中学生、高校生に出現するものを思春期線状といいます。ステロイド薬を長く服用している人にもみられます。副腎皮質の活動が過剰に増加するクッシング症候群の人にもみられます。マルファン症候群にもみられます。豊胸術や激しい痩身ダイエットの後にも発生する可能性があります。

米国の大学生予備士官訓練兵団士官候補生1,037人を対象とした研究では、56人(5.4%)の腰仙骨部に背中を横切る萎縮性の線条があることが判明したそうです。15歳から17歳の韓国人学生157人(男子109人、女子48人)を対象とした研究では、男子94人(86.2%)、女子37人(77.1%)に線条が存在したそうです。84 人 (89.4%) の男の子と 31 人 (86.1%) の女の子がお尻に線条を持っていました。上に示した%と違いますが。

線状皮膚萎縮症はどこに出来やすいですか?

皮膚が継続的かつ段階的に伸張される体の特定の領域で発生します。成長期の若者(太もも、お尻、胸)、妊婦の腹部と乳房、腰部、ボディビルダーの肩、膝の裏、脇の下などです。

線状皮膚萎縮症の症状はどういうものですか?

発生初期は、皮膚の領域が平らになり、薄くなり、ピンク色になることです。また、場合によってはかゆみを伴うこともあります。すぐに、赤みがかったまたは紫がかったわずかに盛り上がった線が皮膚の張力の方向と垂直に発生します。時間が経つと、これらは明るくなり、白っぽくなるか肌色になり、あまり目立たなくなります。

線状皮膚萎縮症の治療はどうしますか?

通常は治療の必要はありません。また、妊娠線が心配な場合は、次の治療法などを試すことができますが、効果は証明されていません。

保湿剤、局所レチノイド療法、ケミカルピーリング、レーザー治療、皮膚のニードリングなど。

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