稗粒腫:はいりゅうしゅ 目のまわりに白いツブツブがたくさんできています-大和クリニック-木更津市の皮膚科

稗粒腫とはどういうものですか?

直径1~2mm程度、大きくても2~3mmの白いまたは黄白色の半球状に盛り上がったかたいブツブツが主に顔にできるものです。顔面および頭皮に好発する表在性の微小な表皮封入嚢腫です。

稗粒腫はなぜできるのですか?

毛包・表皮由来のケラチン(皮膚タンパク質) を含む小さいの嚢腫で、一次性稗粒腫の大部分は、自然に発生する先天性稗粒腫です。小児や成人のある種のまれな遺伝性皮膚疾患(遺伝性皮膚疾患)に関連して発症する一次性稗粒腫も何割か存在します。一方、二次性稗粒腫は、皮膚剥離または放射線療法などの外傷後に生じることがあります。また、基礎にある萎縮を伴う慢性的なステロイド外用剤の使用、および非ステロイド性抗炎症薬の使用にも続発します。さらに、水疱性疾患の後遺症として、炎症性皮膚疾患の治癒後に発現することもあります。通常、皮膚への何らかの損傷に関連しています。やけどや少し深めの擦り傷がなおったあとにもできることがあります。新生児に鼻に見られるものは生後1ヶ月ほどで自然に消えます。

稗粒腫はたくさんできますか?

単発のものから多発するものまであります。

稗粒腫はどこにできやすいですか?

顔に多いです。眼の周り、みけん、おでこ、はな、ほほに多いです。年長児、成人では外陰部にもできることがあります。

稗粒腫はどの年齢に多いですか?

10歳代以降が多いです。若い女性に多い傾向があります。皮膚が乾燥して眼をこすっている子供の眼のまわりによく認められます。

稗粒腫の自覚症状はありますか?

痛み、かゆみなどの症状はありません。

稗粒腫はうつりますか?

他の人にうつりません。悪性化もしません。こすっていると増えるかもしれません。

稗粒腫の診断はどうしますか?

主に臨床所見で診断します。

稗粒腫の治療はどうするのですか?

表面に細い注射針等で小さな穴をあけ、内容物を押し出して治療します。

電気焼却、CO2レーザーなどで治療することもあります。

稗粒腫の生活上の注意点は何ですか?

皮膚をこすると増えるかもしれません。こすらないようにしてください。

お化粧は普通にしてください。

稗粒腫に似ている病気はありますか?

汗管腫:汗腺から発生する小さな良性腫瘍です。女性の眼の周り、特に下まぶたに好発します。数mm~1cm程度の皮膚色、淡紅色、痰褐色の硬いぶつぶつが多発します。

類表皮嚢腫:稗粒腫と同じく良性の皮膚嚢腫です。しばしば表面に小さな点ないし開口部がみられ,内容物は白色のチーズ様で,悪臭があります。

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