つれもそうですが、おしりの割れ目とおしりがザラザラして厚くなっています。たまに痛いです。年をとると皆こうなるのですか？

臀部角化性苔癬化皮膚とはどういうものですか？

60才以上の高齢者にみられ、臀部の皮膚が左右対称に厚くなる変化です。高齢者のおしりの割れ目とおしりの割れ目の左右に褐色調のザラザラした輪郭がはっきりしない硬く厚くなった皮膚を生じる変化です。加齢とともに、お尻の筋肉や脂肪が落ちると同時に、腰掛けている時間が増えるためにできる胼胝（たこ：皮膚の角質の増殖が起こり、皮膚の表面が厚く固くなった状態）のようなものと考えられています。ただし、一部の方は臀部のみに病変があり、おしりの割れ目には病変がないか、またはおしりの割れ目のみに病変があり、時には1つの臀部のみが影響を受けることがあります。

臀部角化性苔癬化皮膚はどうして起こるのですか？

長期間寝たり座ったりすることによるおしりへの圧迫、摩擦といった機械的刺激や血流の悪化、紙おむつによるむれ、こすれ、汗、尿、便による皮膚への刺激によるもので、加齢（皮膚の薄化と弾力性の喪失）と関連しています。畳、硬い床や寝具の生活様式が影響します。やせ形の高齢者に好発します。

臀部角化性苔癬化皮膚はどの位の頻度で起こるのですか？

台湾の報告では外来患者 162 人中 137 人（85％、男性 130 人、女性 7 人）に、韓国の報告では 60 歳以上の患者 280 人（男性 133 人、女性 147 人）中37 人（13％、男性 17 人、女性 20 人）に病変を認めました。平均年齢は70.4歳でした。年齢とともに増加することがわかりました。

臀部角化性苔癬化皮膚の症状とはどういうものですか？

１）軽い例では、おしりの割れ目の左右の皮膚がかさついて厚くなります。

２）中等症では、割れ目がふやけて、痛みかゆみが出現します。

３）重症例では、炎症している部位が拡大して、座ったり、歩いたりするときに痛みが出現します。

４）さらにひどくなると、皮膚にただれができたりします。

臀部角化性苔癬化皮膚に似ている病気にはどういうものがありますか？

その鑑別診断には、刺激性間擦疹、白癬、カンジダ症、湿疹、慢性単純性苔癬、および仙骨アミロイドーシスなどが含まれます。カンジダなどとの合併もあります。

臀部角化性苔癬化皮膚の治療はどうしますか？

１）座りっぱなしや寝っぱなしを避けてください。時々立ち上がって血流を良くしてください。クッションその他で、座ったりしているときの圧迫を弱めてください。

２）保湿に努めてください。炎症をなくし血流をよくする必要があります。ビタミンＥやビタミンＤ３の軟膏などが一般的に使用されています。局所レチノイン酸が海外では使用されています。

臀部角化性苔癬化皮膚の生活上の注意点は？

１）座りっぱなしや寝っぱなしを避けて、運動してください。

２）紙おむつはこまめに交換してください。

３）入浴時はゴシゴシこすらないで、優しく洗ってください。

Sitterにはいろいろな意味があります

１．座る人、着席者　２．付添人、ベビーシッターが上位の意味合いです。ベビーシッターを思い浮かべる方が多いと思いますが、１の意味もあります。

TEL：0438-25-2515