亀頭包皮炎(きとうほうひえん)て何ですか?-大和クリニック-木更津市の泌尿器科

亀頭包皮炎て何ですか?

陰茎の先端にある亀頭部とそれを包んでいる包皮が赤くなり、びらん(皮膚や粘膜が切れたり、裂けたりして、傷ができた状態を指します)、むくみなど炎症が起きている状態です。

亀頭包皮炎の頻度はどのくらいですか?

小児および成人男性の12~20%がかかると言われています。小児患者では2~5歳頃に発症することが最も多いです。

亀頭包皮炎の原因は何ですか?

多くの病因が存在します。刺激性、アレルギー性、感染性、自己免疫介在性、および外傷または悪性腫瘍による二次性、薬(高尿酸治療薬、解熱鎮痛剤、風邪薬など)によるものなどです。

最も一般的な病因は不衛生であり、一般に非特異性亀頭包皮炎と呼ばれます。

カンジダ感染は小児に多く、おむつかぶれを伴うことがあります。その他の感染性の原因としては、黄色ブドウ球菌およびA群レンサ球菌、β溶血性連鎖球菌などの好気性細菌(口腔性交がその誘因とされる化膿性連鎖球菌によるものが増加しています)、嫌気性細菌およびヒトパピローマウイルスなどのウイルスが挙げられます。性感染症である梅毒、性器ヘルペスも重要です。乾癬、扁平苔癬など全身の皮膚疾患の部分症として出たりします。また接触性皮膚炎、反応性関節炎などがあります。ボーエン病、パジェット病などの悪性腫瘍もあります。

亀頭包皮炎になりやすい方はいますか?

大半は、尿、汗、スメグマ(性器の皮脂腺から分泌される生理的分泌物)などの水分が、癒着や不衛生によって滞留し、細菌や真菌の温床となることから始まります。

糖尿病の場合、30%におよぶ方で亀頭包皮炎の合併がみられたとの報告もあります。真菌感染が高率との報告もあります。また糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬(積極的に尿に糖を出すことで、血液中の糖を少なくするという薬です)を使用している方は、尿中の糖が増加するため、亀頭包皮炎に限らず、尿路、性器の感染症が増えます。

亀頭包皮炎の診察、検査はどうしますか?

亀頭包皮炎のほとんどの方では、病歴聴取と身体診察で診断と治療方針の確立に十分です。症状の持続期間、衛生習慣、感染性の暴露、潜在的なアレルゲン、および性習慣を評価することが重要です。検査では、陰茎分泌物、尿道分泌物、尿閉、紅斑、浮腫、圧痛、瘢痕化、鼠径リンパ節炎、精巣浮腫、圧痛の有無などをみます。

亀頭包皮炎の治療はどうしますか?

非特異性亀頭包皮炎 

小児に最も多い原因です。この病態は通常、不衛生によるものです。治療には、1日に2~3回、優しく洗浄することが必要です。

刺激性亀頭包皮炎

通常、そう痒を伴うか伴わない軽度の赤みがあります。アトピー性皮膚炎を呈する方に多いです。この病態は、石鹸による頻繁な洗浄または強引な洗浄が原因である可能性があります。強力な石鹸を避け、ワセリンなどを塗布します。ラテックス製コンドームの使用、潤滑剤、下着に使用される洗剤などの潜在的アレルゲンがないか聞き、あれば避けるようにします。ステロイド軟膏を薄く塗布する方法もあります。

カンジダ性感染症

小児の亀頭包皮炎の一般的な原因であり、おむつ皮膚炎に伴って、あるいはおむつ皮膚炎に続発することがあります。典型的な症状は、触診で圧痛を感じる衛星病変を伴う紅斑性発疹です。成人では、糖尿病、免疫抑制性疾患、または広域抗生物質の使用に関連して発現することがあります。この疾患は、抗真菌剤を塗布します。

細菌性亀頭包皮炎

一般的な好気性菌は化膿レンサ球菌および黄色ブドウ球菌です。抗菌剤などを投与をします。

ウイルス性亀頭包皮炎

単純ヘルペスウイルスおよびヒトパピローマウイルスが含まれます。単純疱疹は、紅斑を伴う小水疱を形成し、小水疱は破裂することがあります。初発の場合はアシクロビルの経口投与で7~10日間治療します。再発の場合は5日間の治療です。尖圭コンジローマはびまん性紅斑を呈することがあります。治療にはベセルナクリームを塗布します。

性感染症

尿道からの排膿がある場合は、淋病やクラミジアなどの性感染症の評価と治療を行います。痛みのない潰瘍は梅毒感染の可能性があります。

閉塞性乾燥性亀頭炎

長期間亀頭包皮炎を繰り返しいる方は、閉塞性乾燥性亀頭炎になることがあり、排尿に影響することもあります。この場合、ステロイド外用療法で無効な場合は、包茎に対する手術、尿道狭窄に対する尿道切開術、尿道形成術が必要になります。

悪性腫瘍などによるもの

それぞれの病気に対する治療が必要です。

亀頭包皮炎の予防はどうしますか?

亀頭包皮炎は、まず適切な衛生習慣を確立することによって予防することができます。例えば、日常的に局部を洗うこと、無理に引っ込めたり、無理にこすったり、強力な石鹸を避けることなどです。

包茎があり、再発を繰り返し起こすときは、包茎の手術も視野にはいります。

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